日本語上達への近道
朴 恵珍 (韓国・10年卒)
女子栄養大学大学院修士課程(栄養学)進学
私は前向きな姿勢で挑めば、確かに自分の目標を成し遂げることができると信じている。そして、先輩の助言を聞くことが、一年間受験と戦う皆さんにとって何よりも大事だと思うので、稚拙な文章ながら、自分なりの受験体験記を書きたいと思う。
まず最初に準備しておくべきことは、自分が行こうとする学校の志望順位を付け、それに対する入試計画を立てることである。大抵の学校は過去問題を公開しているので、早く手に入れて試験の方式に合わせて勉強をするのが大切だ。
女子栄養大学大学院修士課程(栄養学)進学
私は前向きな姿勢で挑めば、確かに自分の目標を成し遂げることができると信じている。そして、先輩の助言を聞くことが、一年間受験と戦う皆さんにとって何よりも大事だと思うので、稚拙な文章ながら、自分なりの受験体験記を書きたいと思う。
まず最初に準備しておくべきことは、自分が行こうとする学校の志望順位を付け、それに対する入試計画を立てることである。大抵の学校は過去問題を公開しているので、早く手に入れて試験の方式に合わせて勉強をするのが大切だ。
例えば、学校によってはTOEFLやTOEICの成績がある程度あれば英語の試験を免除してくれる学校がある。公認の英語の成績はあらかじめ準備しておかなければ、締め切りに間に合わなくなり、出願もできない場合が往々にして起きるので注意が必要だ。
私みたいに理科系の専攻を希望する人は事前に教授とのコンタクトが必要だ。私が研究しようとする分野を研究している教授を訪ねて相談をした後、許可を受けてから試験が受けられる。もし事前の許可なしに試験を受けたら、合格は難しいと言われている。また、自分が勉強したい分野が志望校で可能かどうかを事前に確認するためにも、教授との話し合いは大事だ。
合格を左右する重要な要素は研究計画書である。研究計画書では私が研究したい分野のテーマを探し、いつも各種の論文とメディアに関心を持って、どの部分の研究が足りないかという疑問を持つ姿勢が必要だ。私の場合は、韓国と日本の論文サイトを月に6~7回確認し、本を通じて、関心がある分野の研究がどのぐらい進んでいるのかを確認しながら、まだ進んでいない研究に関心を置いた。そして、JETでの研究発表会とその準備過程が研究計画書の完成に役に立った。研究発表会は私の研究計画を先生等の前で発表し、それに対する質問を受ける方式で行われる。様々な専攻の先生方から日本語で質問され、日本語で専攻科目や自分の研究内容について説明しなければならないので、日本語の向上と思考領域の拡張に非常に役に立った。
そのように研究計画書を完成して教授とのコンタクトまで終え、許可を受けた後、本格的な入試勉強に取り掛かった。私の場合は韓国にいた時から既に女子栄養大学院を目指して勉強したが、いざ、本格的な試験準備に入ろうとしたら英語の勉強や面接に躓き、結構苦労した。一般的に英語の場合は、英語を日本語に翻訳する問題と専攻知識を要する問題が出題されるが、ここで注意すべきことがある。韓国の英語試験で翻訳は意訳を意味するが、日本の入試では正確な直訳が要求されるということだ。そこで、英語の文法や表現が日本語ではどのように訳されるかを押さえる必要があった。私は基礎が重要だと思い、日本の高校生向け英語問題集を買って勉強した。特にJETの英語授業は入試の形式に一番近い授業なので、授業中に出た表現や文法は必ず覚えるようにした。
面接の時は研究計画書に関して詳しく質問をされるので、研究計画発表会や面接の授業、担任の先生との個人面接準備がかなり役に立った。面接についてもう一言言いたいのは、外国人なので徹底的な準備も必要だが、覚えたセリフを棒読みするだけではなく、どんな質問をされても慌てずに教授とコミュニケーションする能力が大事だということだ。私の場合は自分が専攻に興味を持つようになった契機からはじめ、卒論の内容、進学目的とこれからの進路などを含んだ人生の計画を一つの図表で表すことが、考えの整理に非常に役に立ったのでお勧めする。
最後に日本語の勉強について話したいと思う。学生の中には、「この授業は受験と関係ないからいらない」とか、「私はこの大学を受けないから過去問を解きたくない」と学校の授業を疎かにする学生がいるが、それほど馬鹿な考えはない。なぜなら、日本語の実力は日々の積み重ねであり、学校の授業ほど日本語の上達につながるのは他にないからである。もし漢字が書けなくて困っている人がいたら、まず自分が学校の漢字授業にどれほど集中していたかを振り返ってみよう。つまり、当たり前のことをいかに長く続けられるのかが日本語上達への近道なのだ。長い道程だが、この瞬間の気持ちや決心が三日坊主にならないように最善をつくそう。
( JET通信62号 2010/05/26 )
私みたいに理科系の専攻を希望する人は事前に教授とのコンタクトが必要だ。私が研究しようとする分野を研究している教授を訪ねて相談をした後、許可を受けてから試験が受けられる。もし事前の許可なしに試験を受けたら、合格は難しいと言われている。また、自分が勉強したい分野が志望校で可能かどうかを事前に確認するためにも、教授との話し合いは大事だ。
合格を左右する重要な要素は研究計画書である。研究計画書では私が研究したい分野のテーマを探し、いつも各種の論文とメディアに関心を持って、どの部分の研究が足りないかという疑問を持つ姿勢が必要だ。私の場合は、韓国と日本の論文サイトを月に6~7回確認し、本を通じて、関心がある分野の研究がどのぐらい進んでいるのかを確認しながら、まだ進んでいない研究に関心を置いた。そして、JETでの研究発表会とその準備過程が研究計画書の完成に役に立った。研究発表会は私の研究計画を先生等の前で発表し、それに対する質問を受ける方式で行われる。様々な専攻の先生方から日本語で質問され、日本語で専攻科目や自分の研究内容について説明しなければならないので、日本語の向上と思考領域の拡張に非常に役に立った。
そのように研究計画書を完成して教授とのコンタクトまで終え、許可を受けた後、本格的な入試勉強に取り掛かった。私の場合は韓国にいた時から既に女子栄養大学院を目指して勉強したが、いざ、本格的な試験準備に入ろうとしたら英語の勉強や面接に躓き、結構苦労した。一般的に英語の場合は、英語を日本語に翻訳する問題と専攻知識を要する問題が出題されるが、ここで注意すべきことがある。韓国の英語試験で翻訳は意訳を意味するが、日本の入試では正確な直訳が要求されるということだ。そこで、英語の文法や表現が日本語ではどのように訳されるかを押さえる必要があった。私は基礎が重要だと思い、日本の高校生向け英語問題集を買って勉強した。特にJETの英語授業は入試の形式に一番近い授業なので、授業中に出た表現や文法は必ず覚えるようにした。
面接の時は研究計画書に関して詳しく質問をされるので、研究計画発表会や面接の授業、担任の先生との個人面接準備がかなり役に立った。面接についてもう一言言いたいのは、外国人なので徹底的な準備も必要だが、覚えたセリフを棒読みするだけではなく、どんな質問をされても慌てずに教授とコミュニケーションする能力が大事だということだ。私の場合は自分が専攻に興味を持つようになった契機からはじめ、卒論の内容、進学目的とこれからの進路などを含んだ人生の計画を一つの図表で表すことが、考えの整理に非常に役に立ったのでお勧めする。
最後に日本語の勉強について話したいと思う。学生の中には、「この授業は受験と関係ないからいらない」とか、「私はこの大学を受けないから過去問を解きたくない」と学校の授業を疎かにする学生がいるが、それほど馬鹿な考えはない。なぜなら、日本語の実力は日々の積み重ねであり、学校の授業ほど日本語の上達につながるのは他にないからである。もし漢字が書けなくて困っている人がいたら、まず自分が学校の漢字授業にどれほど集中していたかを振り返ってみよう。つまり、当たり前のことをいかに長く続けられるのかが日本語上達への近道なのだ。長い道程だが、この瞬間の気持ちや決心が三日坊主にならないように最善をつくそう。
( JET通信62号 2010/05/26 )