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日本の伝統芸能の魅力

―日本でしか味わえないもの―
陳 慧穎(台湾)

 私にとって日本で留学するということは、学んだ日本語で日本を理解することだ。日本語の教科書の学習だけではなく、生活の中でいろいろな勉強も必要だ。目や耳や体で、自分がいる日本を感じることは大切だと思っている。私がいちばん大切にしている機会は伝統演劇を観劇することだ。


 演目もあまり知らないし、日本語もまだ上手じゃないし、それでも私が日本に来てからの一年間、文楽や、歌舞伎や、能などJET日本語学校で案内されたものは全て見に行った。その理由はただひとつ。いつも台湾と中国の伝統戯曲に興味を持っているからだ。どうしても演劇の鑑賞活動に参加したいと思った理由は、日本にいる時しかできないことだからだ。現場で演劇を見るのは、ビデオを見るのと、心に感じるものが全然違う。

 文楽を見ていたとき、3人が協力して遣う人形のすらすらとした動きに感心した。また、主遣いが顔をさらすことにびっくりした。《菅原伝授手習鑑》寺子屋の段では、人間にとても似ている人形の動きによって、首実験の緊張感と松王丸夫婦の悲痛な気持ちが、見ている私によく伝わってきた。今思い出しているのは、人形遣いがいないような、人形たちだけが演技しているような、完璧な画面だ。

 中華伝統戯曲では、舞台の上にテーブルや椅子を置いて部屋を表現し、馬に乗ることも鞭を持つことで象徴される。一方、歌舞伎の見得は中華伝統戯曲に似ているが、表現方式の違うところもある。《華果西遊記》の舞台には宮殿があるし、《矢の根》では2人で仮装した馬に乗って舞台を走り、実際より数倍大きい道具(矢やたすき)を使って観客に強調して見せていた。私にとってとても新鮮な体験だ。歌舞伎は味わいが深いが、気軽に見ることもできる。真っ暗なところから突然現れた《藤娘》の華麗に飾られた舞台はすごくきれいなのに、藤娘はそれに負けない美しさを持って、観る者を魅了した。藤娘が藤木の後ろに隠れて、すぐ違う着物に着替えて踊りを続けたのは、ストーリーがある着物ショーみたいで、視覚の大満足だ。

 能の《安達原》を見たとき、舞台に派手な飾りがないし、テンポがすこし遅いと思った。しかし、鬼女の力をこめた足踏みや、急に動きを止めるところなどは、無表情の能面をかぶっているのに、強い表現力があって、私を虜にしてしまった。日本語がわからなくても、舞台からのパワーを感じることができる。好奇心を持てば、舞台のデザインからも、役者が着ている着物からも、収穫がいっぱいある。もちろん、演劇を見ることは昔話を理解する方法でもある。

 演劇は日本の文化が高度に発展して結んだ果実、深い味わいをふくんでいる。私も次の観劇機会を待っている。もし学校に貼ってある鑑賞教室のポスターを見たら、せっかくのチャンスを逃さずに、伝統芸能のすばらしさを味わいに行くつもりだ。

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