鶏より早く 幽霊より遅く
2015年JET日本語学校 スピーチコンテスト 優秀賞①
鄭智鴻(台湾)
「鶏より早く 幽霊より遅く」
皆さん、団体旅行に参加する時どんなガイドについてほしいですか。ガイドの仕事はどのようなものだと思いますか。この仕事は面白いし、ホテルや遊園地や食べ物のが全部無料です。しかし本当にいい仕事だと思いますか。
私が初めてガイドをした時将来ガイドになるつもりはありませんでした。大学一年生のある日先輩教室に来て。、「明日は小学校の卒業旅行なんですが、ガイドが足りないので誰かやってくれませんか」と皆に聞きました。私は何にも考えずに「私が行きます」と答えました。ここから私のガイド人生が始まりました。
当時の私の考え方は皆さんと同じでした。食べ物やホテルが無料で、いろいろな所に行く事ができて、私の人生はラッキーだと思いました。でも本当にそんなに良いことばかりだと思いますか。実はガイドは大変な仕事でした。お客様は一流のホテルに泊まりますが、私達ガイドは近くの安いホテルに泊まります。お客様は高い料理を食べますが、私達は一番安いセットを食べます。お客様はホテルに入ると一日が終わりますが、私達ガイドの仕事はここからです。
また団体の中にはいろいろな人がいますので、お客様への対応も難しいです。しかもいろいろなことを聞かれます。例えば「ガイドさん、どうしてこの海ではイルカが見られないんですか。」「ガイドさん、歌が歌えますか。」「ガイドさん、ダンスができますか。」などなどです。ガイドはまるで神様のようです。
私はガイドになってから一年後に国際ガイドの資格を取りました。台湾人だけでなく、中国語が話せる外国人も案内できるガイドです。ある日、外国人のお客様が台中のモーテルに泊まりました。その夜、お客様から電話がかかってきて、私は急いでお客様の部屋に行きました。「台中のモーテルはどうしてトイレの中が全部見えますか。」と聞かれました。台湾のモーテルはカップルのために、トイレのドアがガラス張りになっていることが多いです。でもその部屋に泊まるお客様は男性二人組でした。
またある日、お客様をホテルに送ってフロントで精算をしている時、エレベーターのドアが開き、何も着て いない男性が手招きをしていました。彼は部屋でルームサービスを呼びました。ルームサービスが来た時彼は部屋の中には自分一人しかいないから、裸でも大丈夫だと思っていたそうです。食事が終わって食器を外に置きに出た時、ドアが閉まって中に入れなくなってしまったのです。
本当にここでは話しきれないぐらい面白い話がたくさんあります。しかしガイドの仕事は面白いことばかりではありません。世界中で鶏は一番早起きだと言われていますが、私はその鶏よりも早く起きます。馬は一番速く走ると言われていますが、私は馬より早く走ります。牛は一番働くと言われていますが、私は牛よりよく働きます、けれども食べ物は、豚より不味い物を食べて、寝る時間は、幽霊よりも遅い時間です。これがガイドの生活です。
私は日本へ来る前は日本語が全然分かりませんでした。私がJETで勉強できるのはあと八ヶ月です。この八ヶ月は私の人生の最後の学生生活だと思います。将来、台湾人を連れて日本へ来て日本の文化や日本の良さを紹介したいです。私は今、夢に向かって進んでいます。皆さん夢がありますか。もしあるなら、諦めないで、勇気を持って私と一緒に追いかけましょう。
ご静聴ありがとうございました
鄭智鴻(台湾)
「鶏より早く 幽霊より遅く」
皆さん、団体旅行に参加する時どんなガイドについてほしいですか。ガイドの仕事はどのようなものだと思いますか。この仕事は面白いし、ホテルや遊園地や食べ物のが全部無料です。しかし本当にいい仕事だと思いますか。
私が初めてガイドをした時将来ガイドになるつもりはありませんでした。大学一年生のある日先輩教室に来て。、「明日は小学校の卒業旅行なんですが、ガイドが足りないので誰かやってくれませんか」と皆に聞きました。私は何にも考えずに「私が行きます」と答えました。ここから私のガイド人生が始まりました。
当時の私の考え方は皆さんと同じでした。食べ物やホテルが無料で、いろいろな所に行く事ができて、私の人生はラッキーだと思いました。でも本当にそんなに良いことばかりだと思いますか。実はガイドは大変な仕事でした。お客様は一流のホテルに泊まりますが、私達ガイドは近くの安いホテルに泊まります。お客様は高い料理を食べますが、私達は一番安いセットを食べます。お客様はホテルに入ると一日が終わりますが、私達ガイドの仕事はここからです。
また団体の中にはいろいろな人がいますので、お客様への対応も難しいです。しかもいろいろなことを聞かれます。例えば「ガイドさん、どうしてこの海ではイルカが見られないんですか。」「ガイドさん、歌が歌えますか。」「ガイドさん、ダンスができますか。」などなどです。ガイドはまるで神様のようです。
私はガイドになってから一年後に国際ガイドの資格を取りました。台湾人だけでなく、中国語が話せる外国人も案内できるガイドです。ある日、外国人のお客様が台中のモーテルに泊まりました。その夜、お客様から電話がかかってきて、私は急いでお客様の部屋に行きました。「台中のモーテルはどうしてトイレの中が全部見えますか。」と聞かれました。台湾のモーテルはカップルのために、トイレのドアがガラス張りになっていることが多いです。でもその部屋に泊まるお客様は男性二人組でした。
またある日、お客様をホテルに送ってフロントで精算をしている時、エレベーターのドアが開き、何も着て いない男性が手招きをしていました。彼は部屋でルームサービスを呼びました。ルームサービスが来た時彼は部屋の中には自分一人しかいないから、裸でも大丈夫だと思っていたそうです。食事が終わって食器を外に置きに出た時、ドアが閉まって中に入れなくなってしまったのです。
本当にここでは話しきれないぐらい面白い話がたくさんあります。しかしガイドの仕事は面白いことばかりではありません。世界中で鶏は一番早起きだと言われていますが、私はその鶏よりも早く起きます。馬は一番速く走ると言われていますが、私は馬より早く走ります。牛は一番働くと言われていますが、私は牛よりよく働きます、けれども食べ物は、豚より不味い物を食べて、寝る時間は、幽霊よりも遅い時間です。これがガイドの生活です。
私は日本へ来る前は日本語が全然分かりませんでした。私がJETで勉強できるのはあと八ヶ月です。この八ヶ月は私の人生の最後の学生生活だと思います。将来、台湾人を連れて日本へ来て日本の文化や日本の良さを紹介したいです。私は今、夢に向かって進んでいます。皆さん夢がありますか。もしあるなら、諦めないで、勇気を持って私と一緒に追いかけましょう。
ご静聴ありがとうございました