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日本人は外来語が大好き!?

2015年JET日本語学校 スピーチコンテスト 優秀賞②




「日本人は外来語が大好き!?」

龔晏平(台湾)


 皆さんこんにちは。今日は日本人が外来語を使う問題を話したいと思います。

 日本人はよく外来語を使います。でもなぜだか、もともとの意味を歪めて使う例もあります。たとえば「バイキング」という言葉、実は英語の「viking」です。でもvikingの本来の意味は食べることと全然関係なく、北ヨーロッパの海賊の意味です。それから「バイク」という言葉、英語では自転車の意味なのに、なぜか日本語になるとまったく違う乗り物になったのです。このように、言葉本来の意味を混乱させる使い方は果たして本当にいいでしょうか。それに、バイキングには「食べ放題」というわかりやすい日本語があるのに、もうひとつ新しい言葉を作り出して、私には本当に意味が分かりません。

 ほかには、二つの英単語を合体して、新しい違う意味の言葉が生まれる例もあります。たとえば「ジーパン」という言葉、実はjeansとpantsが合体してた結果なんです。英語なら直接jeansで言うのに、なぜ日本語になったら難しくなったのでしょう。昔の私はこの言葉の意味を知らなくて、友達に「ねえ、今からジーパン買おうか。」と聞かれ、私はてっきりパンの一種かと思って、「え?それ、おいしいの?」と恥ずかしい答えをしました。それと同じく服の言葉の「ワイシャツ」。私はずっと襟の部分が「Y」字になってるシャツのことだと思いましたが、最近やっと分かりました、これって実は、white shirtsの意味なんです。「へえー、そうなんだ。そういえば、普段、街の中もそういうY字の襟のシャツを着ている人もなかなか見かけないもんな。」と思いました。

 最近だと、私がよくテレビで見たのは「ニュアンス」、「シビア」など、見たことのない外来語ばっかりです。調べてみると、ニュアンスは「言葉などの微妙な意味合い」、シビアは「非常に厳しい」という意味らしいです。今や、SNSなどで、若者たちがこういう新しい外来語をつぶやいてるそうです。しかしながら、言葉の意味が分からないのに毎日ずっと言ってる人も、きっと沢山いると思います。では何故こういうことをするんでしょうか。外来語を話したら、おしゃれになれると思うんでしょうか。それとも、珍しい言葉を話したら他人の注目を集めることができるのでしょうか。いずれにしても、現在のメディアと深く関わっていると思います。ニュースや新聞の中に、こういう新しい外来語が沢山出てくるので、人々が頻繁に使うようになったでしょう。

 この外来語問題は一時重大な議題になりました。この前見かけた記事によると、お年寄りの皆さんはどうやら「今の新聞やニュースが使っている日本語はもう日本語じゃない、全然分からない。」と思うらしいです。一方、日本語を学びたい人にとって、英語ができなければ日本語を理解できないなんてことになっているのでしょうか。それはいかに悲しい、理不尽なことでしょうか。これから日本は高齢社会になります。お年寄りのためにも、日本人自分たちの文化を守るためにも、私達日本語を学ぶ外国人のためにも、すでにある言葉は外来語を使わないでほしいと思います。

 私のスピーチはこれで終わりますが、先生方、ぜひ私のスピーチを「シビア」じゃなくて、「厳しく」評価してください!

 ご声聴ありがとうございました。

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