通学するだけでムキムキになれるトレーニング
2015年JET日本語学校 スピーチコンテスト 優秀賞③
「通学するだけでムキムキになれるトレーニング」
廖峻輝(台湾)
皆さんは、毎朝、どうやって学校に来ますか?電車か歩きの人が多いですよね。私は毎朝電車で通学しています。そして、ちょうど「ラッシュアワー」の電車に乗るんです。埼京線は、東京で、いや、日本で一番混雑する路線と言われています。あの人混みを見るだけで、ストレスが溜まります。毎日、無事に学校にたどり着いた時、「今日も生き残れてよかった」と思いました。
日本に来る前に、東京の電車はすごく混んでいるという噂を聞きました。その時の私は「混んでいるだけだろう、だいじょうぶ。」と思いました。でも、初めてラッシュアワーの駅に着いた時、私は唖然としました。
「なにこれ。」
「これだけの人はいったいどうやって車両の中に入るの?」
台北地下鉄の通勤ラッシュとは全然違います。むしろ台北地下鉄の通勤ラッシュは空いてるとしか言えません。車両に入ったら、人と人は密着していました。「近い近い!」
知らない人と密着するのは恐怖でした。身動きすら取れない状態でした。学校に着いた時、寿命が何年も縮まった気がしました。毎日こんな満員電車に乗る人を私は心から尊敬しています。埼京線のサラリーマンは、本当に日本最強のサラリーマンです。私にはおそらく無理と思いました。が、日本に来てからもう四ヶ月。完全に慣れたとは言いませんが、だんだん慣れてきた気がします。おそらく毎日電車に乗って、経験値を稼いで、レベルアップしたんでしょう。
だんだん慣れてきた私は、今までの通学経験で、ラッシュアワーの混雑状態を三つのレベルに分けました。
レベル1は「ノーマル」。
たまに空いてる電車があります。席はありませんが、そこそこのスペースがあります。本を読む、スマホをいじるのも可能な状態です。ラッシュアワーにして、一番レアな状態です。
レベル2は「人間サンドイッチ」。
人と人は密着しています。あんまり身動きが取れない状態です。初心者には、本やスマホを使うのはちょっと無理だと思いますが、プロのサラリーマン先輩ならできるでしょう。ラッシュアワーの電車はこのレベルの場合が多いです。
最後は、レベル3、名づけて「潰された人間サンドイッチ」。
はい、名前通りの状態です。皆さん。鞄の中にある潰されたサンドイッチの様子を想像してください。レベル3はまさしくその通りです。完全に動けない状態で、車両中の人の波に飲まれるしかありません。私はこのレベルで初めて自分の無力さを感じました、悔しかった。混みすぎて、よく変なポーズを取らせられました。この場合、私は自分のポーズを観察しつつ、自分で評価をつけます。
「今日のポーズなんだか格好いいなー。」
「今のポーズなんかダサくない?」
このような意味もない思考のおかげで少しは楽になると思います。
私にとって、ラッシュアワーはもはやトレーニングです。主にバランス感覚、腕、タックルのトレーニングです。満員電車で、手すりとつり革に掴まれない場合が多いです。それに、混んでいるので、身動きが取れないこともよくあります。そんなとき、揺れる電車の中で、頼れるのは自分のバランス感覚だけです。急停車で倒れないために、バランスを取らなければなりません。これは、バランス感覚のトレーニングです。手すりとつり革に掴まっても、急停車で倒れる可能性があります。だから力を入れてしっかり掴まるんです。これは、腕のトレーニングです。最後のタックルは何でしょう。実は、板橋駅で降りる人は少ないです。開くドアの近くにいないと、降りるのはちょっと難しいと思います。「すみません、降ります。」と言っても道を譲らない人もいます。そんな場合は体に少し力を入れて、タックルしながら人混みから脱出です。
ここまでの話で、皆さん東京のラッシュアワーについてどう思います?やはり聞くだけで辛そうな感じですよね。実際も辛いです。毎日こんな電車に乗るとストレスが溜まり続けるでしょう。でも、ストレスが溜まるのは日本人も同じです。レベル3の満員電車の中でも、本を読む人もいます。私から見れば、その人達はもうより高いステージに登った人たちです。さすがは通勤のプロ、最強のサラリーマン。私は彼らのような最強のサラリーマンにはなれませんが、辛い事においても、楽しもうと思えば、楽しめると思います。
皆さんも、私のような考え方でラッシュアワートレーニングで強くなりませんか?
「通学するだけでムキムキになれるトレーニング」
廖峻輝(台湾)
皆さんは、毎朝、どうやって学校に来ますか?電車か歩きの人が多いですよね。私は毎朝電車で通学しています。そして、ちょうど「ラッシュアワー」の電車に乗るんです。埼京線は、東京で、いや、日本で一番混雑する路線と言われています。あの人混みを見るだけで、ストレスが溜まります。毎日、無事に学校にたどり着いた時、「今日も生き残れてよかった」と思いました。
日本に来る前に、東京の電車はすごく混んでいるという噂を聞きました。その時の私は「混んでいるだけだろう、だいじょうぶ。」と思いました。でも、初めてラッシュアワーの駅に着いた時、私は唖然としました。
「なにこれ。」
「これだけの人はいったいどうやって車両の中に入るの?」
台北地下鉄の通勤ラッシュとは全然違います。むしろ台北地下鉄の通勤ラッシュは空いてるとしか言えません。車両に入ったら、人と人は密着していました。「近い近い!」
知らない人と密着するのは恐怖でした。身動きすら取れない状態でした。学校に着いた時、寿命が何年も縮まった気がしました。毎日こんな満員電車に乗る人を私は心から尊敬しています。埼京線のサラリーマンは、本当に日本最強のサラリーマンです。私にはおそらく無理と思いました。が、日本に来てからもう四ヶ月。完全に慣れたとは言いませんが、だんだん慣れてきた気がします。おそらく毎日電車に乗って、経験値を稼いで、レベルアップしたんでしょう。
だんだん慣れてきた私は、今までの通学経験で、ラッシュアワーの混雑状態を三つのレベルに分けました。
レベル1は「ノーマル」。
たまに空いてる電車があります。席はありませんが、そこそこのスペースがあります。本を読む、スマホをいじるのも可能な状態です。ラッシュアワーにして、一番レアな状態です。
レベル2は「人間サンドイッチ」。
人と人は密着しています。あんまり身動きが取れない状態です。初心者には、本やスマホを使うのはちょっと無理だと思いますが、プロのサラリーマン先輩ならできるでしょう。ラッシュアワーの電車はこのレベルの場合が多いです。
最後は、レベル3、名づけて「潰された人間サンドイッチ」。
はい、名前通りの状態です。皆さん。鞄の中にある潰されたサンドイッチの様子を想像してください。レベル3はまさしくその通りです。完全に動けない状態で、車両中の人の波に飲まれるしかありません。私はこのレベルで初めて自分の無力さを感じました、悔しかった。混みすぎて、よく変なポーズを取らせられました。この場合、私は自分のポーズを観察しつつ、自分で評価をつけます。
「今日のポーズなんだか格好いいなー。」
「今のポーズなんかダサくない?」
このような意味もない思考のおかげで少しは楽になると思います。
私にとって、ラッシュアワーはもはやトレーニングです。主にバランス感覚、腕、タックルのトレーニングです。満員電車で、手すりとつり革に掴まれない場合が多いです。それに、混んでいるので、身動きが取れないこともよくあります。そんなとき、揺れる電車の中で、頼れるのは自分のバランス感覚だけです。急停車で倒れないために、バランスを取らなければなりません。これは、バランス感覚のトレーニングです。手すりとつり革に掴まっても、急停車で倒れる可能性があります。だから力を入れてしっかり掴まるんです。これは、腕のトレーニングです。最後のタックルは何でしょう。実は、板橋駅で降りる人は少ないです。開くドアの近くにいないと、降りるのはちょっと難しいと思います。「すみません、降ります。」と言っても道を譲らない人もいます。そんな場合は体に少し力を入れて、タックルしながら人混みから脱出です。
ここまでの話で、皆さん東京のラッシュアワーについてどう思います?やはり聞くだけで辛そうな感じですよね。実際も辛いです。毎日こんな電車に乗るとストレスが溜まり続けるでしょう。でも、ストレスが溜まるのは日本人も同じです。レベル3の満員電車の中でも、本を読む人もいます。私から見れば、その人達はもうより高いステージに登った人たちです。さすがは通勤のプロ、最強のサラリーマン。私は彼らのような最強のサラリーマンにはなれませんが、辛い事においても、楽しもうと思えば、楽しめると思います。
皆さんも、私のような考え方でラッシュアワートレーニングで強くなりませんか?